日本の伝統技術

ピースリングの伝統技術についての紹介ページのタイトル画像
ピースリングの京都友禅染めのレーン

京都・友禅染

ピースリングの生地を生産している工場の様子

300年の歴史ある伝統技術

ピースリングのアバント系シリーズ(アバント、グラデーション)は、京都の工場で友禅染めによって染められています。
卓越した職人による手染めは、着物の伝統技術を使った日本ならではのもの。一つのデザインを表現するためには、数多くの型を使い、時間をたっぷりと掛けていく必要があります。
さらに、ピースリングの大判サイズの生地のために、高級着物の道具を改造し、専用の染め台を使い続けています。
このように、スリング専用の凝った生地を使うのは、世界でもピースリングだけのこだわりです。

蒟蒻のりを栽培している様子

天然へのこだわり 蒟蒻(こんにゃく)のり

安価な麻のチクチク感は不快なものですが、伝統技術である蒟蒻芋(こんにゃくいも)を使った加工で解決できるばかりか、美しい光沢をも得ることが出来ます。この加工は、蒟蒻芋を粉状にしてこんにゃく糊を作り、麻糸1本1本に時間をかけてコーティングしていきます。あえて化学薬品を使わず、天然素材を使うこだわりはピースリングのポリシーです。

滋賀・近江上布

ピースリングの近江上布の生産の様子

700年の伝統 滋賀県産織物

近江上布(おうみじょうふ)は、700年余りもの間技術や手法がそのままに伝承され、湖東地方の全域で生産されてきた。上布とは、細い麻糸、主として100番以上の麻の細糸を用いて手加工で織り上げた上質の麻のことを言う。原料は芋麻である。芋麻は高温多湿の気候を好み、うみ出した麻糸も、湿気を好む。近江上布を産する湖東山間部は良質の芋麻を産し、強靱な芋麻糸を豊富につくることができる。そして琵琶湖の多湿な自然条件は、近江上布に適している。作られた製品は、優れた通気性、高い吸水・吸温性、肌に密着しにくい繊維特性を生かしている。(引用)川村 隆一 “近江上布” 繊維学会誌, Vol. 61, No. 9, pp.P_249-P_252 (2005) .

「しぼ」が快適に抱っこをサポートします

ピースリングの麻には、スリングに最適な「しぼ」(表面の凸凹)加工が施されています。夏は、汗をいったん吸った生地が、ほてった肌に暖められた「しぼ」でできた空洞を介して、生地を乾かしてくれます。乾くときには気化熱の作用で、今度はしぼの温度を下げて、涼感をもたらします。一方、冬は、しぼが肌に暖められて、保温効果をもたらします。

新潟・燕三条の銀細工

燕市のステンレス磨き

美しいレリーフ模様のリングは、ピースリングのブランドアイコンとなっています。滑り止めという実用機能だけでなく、身につけるものとしてのファッション性にこだわりを持って仕上がっています。

 ピースリングのゴールドリング
ゴールドメッキは、カラーリングと違い経年劣化に強く輝きが長持ちします。レリーフデザインとの相性もぴったりのオプションです。

磨き工房での仕上げ

レリーフタイプのリングには、3種類の素材をご用意しています。抗菌ステンレスを新潟の磨き工房で仕上げたシルバーカラー、金メッキを施したゴールドカラー、超軽量のチタン製はシックな輝きです。

徳島・藍染め JAPAN BLUE

ジャパンブルー

日本の藍は、「JAPAN BLUE」として世界有数の天然染料です。阿波の藍はタデ科の植物で、その葉を乾燥させた葉藍(はあい)には約3〜4%の青藍(せいらん)が含まれています。阿波の藍は、すくもを使った藍染手法で、青嵐を発酵させる必要があり、これを「藍を建てる」といいます。ピースリングでは、いくつかある藍の産地でも、特に徳島県阿波に着目して、阿波の藍しじらを使ったスリング用のオリジナル生地を完成させました。

ステップ1
3月:種まき

藍の種蒔きはツバメが帰ってくる季節(3月上旬)に、大安の日を選んで行います。2mmの小さな種を、苗床にまんべんなくばらまきます。種を蒔き終えたら、御神酒をそなえて1年の豊作を祈願します。

ステップ2
4月:育苗/苗取り

およそ1ヶ月後、苗が2〜3cmになった頃、間引き作業を行います。その後、種蒔きから2ヶ月で苗は20cmまで成長しています。苗床に水をやってから、4〜5本の苗をまとめて抜き取り、ワラで束ねておきます。束はすぐ水につけ、根に水分を保ったまま本畑に運びます。

ステップ3
5月:定植

丁寧に耕耘した本畑に、1株4〜5本の苗を西向きに定植します。定植したら、足で土をよく固めて苗を密着させます。定植は、4月下旬から5月上旬にピークを迎えます。

ステップ4
6月:施肥除草

定植された苗は、阿波の日射しと恵みの雨を受けて、すくすくと育ちます。農家は、梅雨の合間にも肥料を施し、ていねいに草取りを行います。藍を大きく育てるために、土寄せもします。

ステップ5
7月:収穫

梅雨が明けると、「一番刈り」と呼ばれる収穫の時期に入ります。一番刈りは、よく晴れた日に行い、刈り取った藍を刈り株の上で天日干しをします。その後、細かく裁断して葉と茎に分ける作業「藍粉成し(あいこなし)」を経て、「葉藍(はあい)」が仕上がります。

ステップ6
8月:葉藍の作成

一番刈りの後、施肥、除草、害虫駆除など手間をかけていくと、1ヶ月ほどで藍は再生します。2度目の収穫「二番刈り」の時期です。一番刈りと同じ手順で葉藍をつくり、「ずきん」と呼ばれる保存袋でしばらく保管します。

ステップ7
9月:すくもの寝せ込み

9月上旬の大安の日を選んで、「すくも」作りをはじめます。「寝床(ねとこ)」に一番刈りの葉を1mほど積み上げます。これが、「寝せ込み(ねせこみ)」で、5日ごとに水を打って「切り返し(きりかえし)」をして、4度目の切り返しで二番刈りの葉を加えます。切り返しの工程は、長年の経験をつんだ「水師(みずし)」を管理します。

ステップ8
10月:採種畑の藍の開花

二番刈りを終えた畑には、ふたたび藍が再生して、花が畑一面に咲いています。阿波の澄んだ空の下で、薄紅色の花の色が、とても美しい風景です。

ステップ9
11月:すくもづくり

13回目の切り返しで、すくもの発酵をすすめる「通し(とおし)」という作業を行います。18回目の切り返しで最後の「上げ通し(あげどうし)」をします。その後も切り返しをして、23回目ですくもの完成です。

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