ピースリングを装着して赤ちゃんを抱く女性の上半身写真。テキスト「やさしく、確かに抱きしめる。正しい使い方で、心地よい抱っこを。How to Use | Manuals for PsLing」が重ねられている。

ベビースリングの使い方ガイド– 新生児から3歳までの正しい抱っこのコツ

スリングの使い方

使い方はかんたん。すぐに使えるスリングの基本

赤ちゃんをスリングに入れるのって難しそう……そんな声をよく聞きます。でも安心してください。ピースリングは「はじめての抱っこ」でもすぐに慣れていただける構造です。

スリングの装着方法やヨコ抱っこ・タテ抱っこなど、赤ちゃんと快適に過ごすための抱っこの基本をご紹介します。

スリング各部の名称

ピースリングを正しく、安全にお使いいただくために、まずは本体の構造をご紹介します。以下の図にある部位名称は、装着説明などでも使用しますので、はじめにご確認ください。

ピースリングの各部の名称(リング、テール、ポーチ)を示すイラスト

リング

ピースリングを留める金属製のパーツです。
継ぎ目のないステンレスで、2000kg以上の耐久テストをクリアした世界トップレベルの安全性を誇ります。
赤ちゃんの体重をしっかりと支える、スリングの要(かなめ)です。

テール

リングに通したあとに余る、スリングの先端部分です。
装着時のサイズ調整のために使うほか、授乳時の目隠しや日よけとしても活躍します。
ピースリングならではの、柔らかく美しいドレープもこのテール部分が生み出します。

ポーチ

赤ちゃんを包む、ふくらみのある中央の部分です。
布幅は1メートル以上あり、赤ちゃんの身体をすっぽりと優しく包み込みます。
この「たっぷり感」が、赤ちゃんの落ち着きを生み出し、ママ・パパの安心にもつながります。

スリングの準備

お届け時

リングに通した状態で丁寧に畳まれたピースリング。お届け時の梱包イメージを示す。

お届け時はヒダ状に折った状態でリングに通してありますが、そのままではご使用いただけません。必ず下記の手順でリングに布を通し直してください。

STEP1
リングへ通す

たぐり寄せた生地の先端部分を、ひねらないように注意しながら、2つのリングに通します。

スリングの端を2つのリングに通している様子
STEP2
向きを確認

肩のブランドタグが上になるように持ち、テールの裏側についている洗濯表示をめくるように広げます。

スリングを広げながらブランドタグと洗濯表示を確認している様子
STEP3
テールを広げる

テール部分を広げ、先端部分の布の両側を持ち、外側に広げるようにします。

テール部分の布を左右に広げている様子
STEP4
たぐり寄せる

つかんだ外側から、ゆっくりと中央に向かって、手の中の生地をたぐり寄せていきます。

外側から中心に向かって生地をたぐり寄せている様子
STEP5
ねじれを確認

リングを通すまでの間に、生地がねじれていないか確認しましょう。

スリングの生地にねじれがないかを確認している様子
STEP6
大きさを調整

リングに通した生地をゆっくりと引き出し、スリング全体の大きさを調整します。

リングに通した布の量を調整している様子
STEP7
リングを通し戻す

ベルトを通す要領で、折り返した布を2つのリングの間に通し戻します。

折り返した布を2つのリングの間に通し戻している様子
STEP8
生地の表裏

生地を引き出した際、裏側が上になっているのが正しい状態です。

リングから引き出した布の裏側が上になっている状態
STEP9
すそを確認

テールの先端部分(すそ)の長さが扇状に揃っていることを確認します。

テールの端を広げてすその長さが揃っているかを確認している様子

リング部分ほぐし方

スリングのリング部分に通したテール布を、左右から均等に広げ、調整しやすく整える手順を段階的に示したイラストです。

テールがうまく引けないときは、布の向きと位置を整えてみましょう。

リングの左右にテールの端(縫い目のある部分)がきちんとそろっていないと、引き出すときに布が引っかかってしまうことがあります。

そんなときは、一度テール全体をゆるめて、布を左右に広げるようにほぐしましょう。縫い目がある左端と右端が、それぞれリングの両端にくるよう整えるのがポイントです。

最後に、テールをまっすぐ下へ引っ張って形を整えれば、準備完了です。

スリングを肩にかける

スリングを肩にかける直前、リング部分を持ち、頭をくぐらせる女性の様子

こちらでは、かける肩を「右肩」と仮定します。(左肩にかける場合は逆にお読みください) ピースリングの輪に頭を入れるように、「たすき掛け」にします。

STEP1
腕を通す

リングを前にして、スリングの輪を左腕に通します。

スリングを左腕に通しているイラスト
STEP2
頭を通す

スリングの輪に、そのまま頭を通します。

スリングをあたまからかぶるイラスト
STEP3
リングの位置を確認

リングの位置が、鎖骨周辺にあるることを確認します。

ここをチェック!

スリングを肩にかけた後に、リングの位置を確認します。鎖骨あたりにリングがきます。

スリングを肩にかけ、リングの位置を鎖骨あたりで確認している様子

ポーチを両手で横に広げてみましょう。両サイドが開いていることがポイントです。

両手でスリングのポーチ部分を横に広げて、両サイドが開いていることを確認している様子

右手でスリングを持って、左腕を通すようにします。このとき、肩のブランドタグは、内側(裏側)になるので、そとから見えることはありません。

ピースリングの左右仕様とは

スリングの左右仕様について

ピースリングは美しいスタイルのために左右の肩で仕様が違います。ただし、左右を逆にしても安全上の問題はありませんのでご安心ください。

ヨコ抱っこでの使い方(新生児向け)

新生児をスリングでヨコ抱っこしている女性。赤ちゃんの頭がしっかりと見える位置で安定した姿勢

首のすわっていない新生児は、横抱きで優しく抱っこしましょう。ピースリングなら、新生児を安定した姿勢で支え、呼吸も安心です。脚の周りが余裕たっぷりなので、脚を広げた状態で抱っこができ、股関節脱臼の心配もありません。

ヨコ抱っこでは、スリングを掛けた肩とは反対側に赤ちゃんの頭がきます。(掛ける肩が右肩の場合は、赤ちゃんの頭が左側になります)

某有名産院では、ピースリングを使って分娩室から病室までの移動しています。ナチュラルな体勢でヨコ抱っこができるのが、ピースリングの特徴です。

STEP1
腕を通す

リングを前にして、スリングの輪を左腕に通します。

リングを前にしてスリングを左腕に通すイラスト
STEP2
抱っこする

左ひじの所に赤ちゃんの頭がくるように抱っこし、ポーチの内側から右手を出す。

左ひじに赤ちゃんの頭を乗せてスリングに抱っこするイラスト
STEP3
ポーチの中へ

右手で赤ちゃんのおしりを支えながらポーチの中へすべりこませる。

赤ちゃんをポーチの中に滑らせているイラスト
STEP4
腕を抜く

おしりをポーチにのせ、右腕はポーチから抜く。

赤ちゃんのおしりをポーチにのせ、右腕を抜いているイラスト
STEP5
ポーチを伸ばします

ポーチの外側(上端)を右手で持ちながら、赤ちゃんと左手ひじをポーチの中へ包み込む。 右手で赤ちゃんの頭を押さえながら左手を抜きます。

ポーチの布で赤ちゃんと腕を包み込んでいるイラスト
STEP6
水平を確認

鏡の前に立ち、赤ちゃんが水平に入っていることを確認。頭側の布がたるんでいるようなら、ぴんと張らせましょう。

鏡で赤ちゃんの水平な姿勢を確認しているイラスト

ここをチェック!

ヨコ抱っこでは、赤ちゃんの体はまん丸にはなりません。緩やかな曲線のベッド状になるのが正しい方法です。

ヨコ抱っこできちんと抱っこしているかどうかを確認している画像1
ヨコ抱っこできちんと抱っこしているかどうかを確認している画像2
ヨコ抱っこできちんと抱っこしているかどうかを確認している画像(正面から)

右手でスリングを持って、左腕を通すようにします。このとき、肩のブランドタグは、内側(裏側)になるので、そとから見えることはありません。

ヨコ抱っこできちんと抱っこしているかどうかを確認している画像(赤ちゃんの足が見えているかどうか)
ヨコからみると、赤ちゃんの足が見えるのが理想的な抱っこです。

タテ抱っこでの使い方

ピースリングで赤ちゃんをタテ抱っこしている女性。赤ちゃんの頭と首をしっかり支えた状態

上体を起こした「タテ抱っこ(よりそい抱っこ)」に挑戦しましょう。両脚を自由に出して、おしりはMの字(以下、図6を参照)を基本にします。大きくなれば、ポーチの中に足を入れて立ち上がりの練習なんかにも活用できますね。

(タテ抱っこは、「よりそい抱っこ」とも呼ばれます。)

STEP1
腕を通す

リングを前にして、スリングの輪を左腕に通します。

スリングを肩にかけ、リングの位置を確認している女性のイラスト
STEP2
抱っこする

赤ちゃんをげっぷさせる時のように肩に乗せ、ポーチの中へ足を滑り込ませる。

赤ちゃんを肩に乗せて抱え、スリングの中へ足を入れようとしている様子
STEP3
ポーチの中へ

赤ちゃんの両脚を広げて、ママの腰骨の上をはさむようにしてポーチの上へおしりをのせる。

赤ちゃんの両脚を開いて腰骨に沿わせ、スリングの中へ安定させている場面
STEP4
足先を出す

足先をポーチから出す。おしりはポーチのまんなかで安定している状態。

赤ちゃんの足がポーチから出て、おしりが中央に安定している状態
STEP5
密着させる

赤ちゃんとの密着感が足りない場合は、左手で赤ちゃんを抱きかかえながら、右手でテールをひっぱります。

密着感を高めるために、赤ちゃんを支えながらテールを引いて調整している様子
STEP6
M字を確認

ちゃんとM字になっているか、おしりにたっぷり布が重なっているかを確認。

赤ちゃんの脚がM字型になっていることを確認しているイラスト

スリングでの授乳

スリングで授乳をする手順の写真

テールを使って、授乳時の目隠しができます。

授乳ケープがない場合でも、スリングで抱っこしていれば安心です。

安全な使い方(新生児に関する注意点を含む)

テレビ番組や一部メーカー指導により、以下の危険な使用方法をすすめられることがあります。とくに、講習会や交流会などで、間違った使用 を教えらるケースが確認されましたので、ご注意ください。

新生児を抱っこする際の特に重要な注意点

  • 気道確保:新生児をスリングで抱っこする際は、常に赤ちゃんの顔が見える位置で、気道が塞がれていないことを確認してください。顎が胸に付きすぎていないか注意しましょう。
  • 正しい姿勢:新生児の首と背中をしっかりとサポートし、無理な体勢にならないように注意してください。
  • 密着度:密着させすぎると呼吸が苦しくなる場合があります。適度なゆとりを持たせつつ、赤ちゃんが安定するように調整してください。

強く引っ張らない

リングはしっかりとロックされています 無理に引っ張らないでください

スリング(子守帯)を、実際に赤ちゃんを抱っこしながら調整すると、不安定な体勢になります。また、テールをいびつな形で引っ張ると、赤ちゃんを不自然な形で固定することがあります。ピースリングのリングは、赤ちゃんを抱っこするとロックされるように調整されているので、抱っこをしたままテールを引っ張ることができません。

間違った例

スリングの使い方でやってはいけないポイント(肩カバーを広げる)

肩カバーを広げると二の腕を押さえて血行が悪くなることがあります。

スリングの使い方でやってはいけないポイント(リングを後ろにする)

リングを背中にしているとテールを使うことができません。

力まかせに引っ張ると生地を傷めることになります。

スリングの使い方でやってはいけないポイント(縫い目のタグを外に出す)

タグ・縫い目を外側にだすと寿命を縮めます。

スリングの使い方でやってはいけないポイント(ポーチをまたがせる)

ポーチをまたがせると布幅の広さを十分に使うことができません。

袋状にしない!

ポーチ部分の端を狭くしてスリングを袋状にするという間違った使用方法を指導する講習会があると報告されていますが、これは間違いです。スリングは、袋状の抱っこ布ではありません。

ポーチを袋状にしない!

一部のメーカーでは、ママの密着感のために抱っこをしながらテールを引いて調整することを薦めていますが、ピースリングでは極めて限定的に調整方法を説明しています。
「首が据わった後のタテ抱っこの時に、赤ちゃんの体重がかからない体勢で、赤ちゃんの肩にかかる布の余った部分のみを、テールで調整する」というものです。
これ以外のケース、つまりヨコ抱っこなどでは、テールを微調整することは薦めていません。

オールアバウトでの使い方解説

Allaboutへのリンク画像

オールアバウト編集によるスリングの使い方のマニュアルです。ピースリングを使用してのご説明ですので、とても分かりやすく表現されているので、ご参考に。

先輩ママからの使い方のアドバイス

「私の場合は、ポーチの内側に右腕を出して、普段のヨコ抱っこをします。つぎに、右腕で赤ちゃんを支えて、あいた手でポーチの布をのばして包むように背中を覆います。片手で赤ちゃんを抱くことができて、ポーチの自然な形をマスターしていれば、この方法が簡単!」

長野県M.K.様

STEP1
腕を通す

リングを前にして、スリングの輪を左腕に通します。

ピースリングの先輩ママからのアドバイス画像1
STEP2
抱っこする

右腕はそのままで、普段のヨコ抱っこをしてみましょう。

ピースリングの先輩ママからのアドバイス画像2
STEP3
ポーチをかぶせる

右腕で赤ちゃんを支えたまま、左手でポーチをかぶせていきます。

ピースリングの先輩ママからのアドバイス画像3
STEP4
覆います

あいた手で、残りのポーチで赤ちゃんを覆います。

ピースリングの先輩ママからのアドバイス画像4
STEP5
確認

ポーチが自然な形で、抱っこできていたらならok!

ピースリングの先輩ママからのアドバイス画像5
STEP6
完成

これで、簡単にヨコ抱っこが完成しました!

ピースリングの先輩ママからのアドバイス画像6

動画で確認したい方へ(使い方まとめ)

実際のスリング装着や抱っこ方法を動画で確認したい方のために、テーマ別にまとめました。

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スリングの準備(3分35秒)

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  • スリングの布をリングに通す手順(STEP1〜9)
  • リングとテールの正しい位置関係
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  • 使用前の基本チェックポイント

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ヨコ抱っこ

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  • そのまま寝かせてスリングごと布団へ移す方法

タテ抱っこ

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タテ抱っこの実践編(2分18秒)

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  • 赤ちゃんの足とお尻の正しい位置(M字・Cカーブ姿勢)
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  • テールを授乳ケープとして使う手順
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  • 専用コサージュをリングに取り付ける方法
  • スリング全体の印象を変えるコーディネート例
  • ファッションとの相性やバランス


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