スリングの使い方
スリング各部の呼び方
マニュアルなどの装着説明で必要となるスリングならではの「3つの名称」をご説明いたします。
リング
つなぎ目のないステンレス製のリングは、2000kg以上の耐久試験をクリアしていて、世界1の安全性能を誇っています。しっかりと赤ちゃんを支えてくれます。
テール
授乳の際の目隠しに使ったり、ブランケット代わりに使ったりと多用な使い方ができるのがテールです。
ポーチ
布巾が1m以上あるので、赤ちゃんの重心を必ずサポートすることができます。ピースリングならではの、安心感が人気のポーチです。
スリングの準備
お届け時は、ヒダ状に折った状態でリングに通してありますが、このままご使用することはできません。いったん、リングからテールにあたる布を抜いてから下記手順で再度リングへ通し直しします。
肩のブランドタグを上にして、テールの裏側に付いている洗濯表示をめくるように広げます。
テール部分を広げてから、先端部分の布の両側をつかんで外側に広げるように持ちます。
つかんだ外側から、ゆっくりと中央に向かって、手の中の生地をたぐり寄せていきます。
たぐり寄せた生地の先端部分を、ひねらないようにしながら、2つのリングへ通します。
リングを通すまでの間で、生地がねじれることの内容に気をつけておきましょう。
リングに通した生地を、ゆっくりと引き出して、全体の大きさを決めていきます。
ベルトを通す要領で、折り返した布を、2つのリングのの間に通し戻します。
生地を引き出すと、生地の裏側が上になるように、出てきているのが正解です。
テールの先端部分である「すそ」の長さが扇状に揃っていることを確認します。
リング部分ほぐし方
リングの端にテールの端がきていないと、うまく引っ張ることができません。布をほぐして調整しやすいようにしましょう。
リングに通してあるテール部分をゆるめます。テールの布の左端と右端(縫い目があります)がそれぞれ両端に来るように広げ、均等にほぐしていきます。ほぐした後、布の裏端が両端にきていることを確認。そのままテールをしたに引っ張って完成。
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スリングを肩にかける
こちらでは、かける肩を「右肩」と仮定します。(左肩にかける場合は逆にお読みください) ピースリングの輪に頭を入れるように、「たすき掛け」にします。
ピースリングの左右仕様とは
ピースリングは美しいスタイルのために左右の肩で仕様が違います。ただし、左右を逆にしても安全上の問題はありませんのでご安心ください。
リングを前にして、スリングの輪を左腕に通します。
スリングの輪に、そのまま頭を通します。
リングの位置が、鎖骨周辺にあるることを確認します。
ここをチェック!
右手でスリングを持って、左腕を通すようにします。このとき、肩のブランドタグは、内側(裏側)になるので、そとから見えることはありません。
スリングを肩にかけた後に、リングの位置を確認します。鎖骨あたりにリングがきます。
ポーチを両手で横に広げてみましょう。この時、両サイドが開いていることがポイントです。
ヨコ抱っこでの使い方
首のすわっていない赤ちゃんは、横に寝かせた状態で抱っこしましょう。ピースリングなら、赤ちゃんを水平に抱っこできて、呼吸も安心です。脚の周りが余裕たっぷりなので、脚を広げた状態で抱っこができるので、股関節脱臼の心配もありません。
ヨコ抱っこでは、スリングを掛けた肩とは反対側に赤ちゃんの頭がきます。(掛ける肩が右肩の場合は、赤ちゃんの頭が左側になります)
某有名産院では、ピースリングを使って分娩室から病室までの移動しています。ナチュラルな体勢でヨコ抱っこができるのが、ピースリングの特徴です。
リングを前にして、スリングの輪を左腕に通します。
左ひじの所に赤ちゃんの頭がくるように抱っこし、ポーチの内側から右手を出す。
右手で赤ちゃんのおしりを支えながらポーチの中へすべりこませる。
おしりをポーチにのせ、右腕はポーチから抜く。
ポーチの外側(上端)を右手で持ちながら、赤ちゃんと左手ひじをポーチの中へ包み込む。 右手で赤ちゃんの頭を押さえながら左手を抜きます。
鏡の前に立ち、赤ちゃんが水平に入っていることを確認。頭側の布がたるんでいるようなら、ぴんと張らせましょう。
ここをチェック!
ヨコ抱っこでは、赤ちゃんの体はまん丸にはなりません。緩やかな曲線のベッド状になるのが正しい方法です。
タテ抱っこでの使い方
上体を起こした「タテ抱っこ(よりそい抱っこ)」に挑戦しましょう。両脚を自由に出して、おしりはMの字(以下、図6を参照)を基本にします。大きくなれば、ポーチの中に足を入れて立ち上がりの練習なんかにも活用できますね。
(タテ抱っこは、「よりそい抱っこ」とも呼ばれます。)
リングを前にして、スリングの輪を左腕に通します。
赤ちゃんをげっぷさせる時のように肩に乗せ、ポーチの中へ足を滑り込ませる。
赤ちゃんの両脚を広げて、ママの腰骨の上をはさむようにしてポーチの上へおしりをのせる。
足先をポーチから出す。おしりはポーチのまんなかで安定している状態。
赤ちゃんとの密着感が足りない場合は、左手で赤ちゃんを抱きかかえながら、右手でテールをひっぱります。
ちゃんとM字になっているか、おしりにたっぷり布が重なっているかを確認。
スリングで授乳
テールを使って、授乳時の目隠しができます。
授乳ケープがない場合でも、スリングで抱っこしていれば安心です。
よくない抱っこ
自己流指導に注意
テレビ番組や一部メーカー指導により、以下の危険な使用方法をすすめられることがあります。とくに、講習会や交流会などで、間違った使用 を教えらるケースが確認されましたので、ご注意ください。
強く引っ張らない
リングはしっかりとロックされています 無理に引っ張らないでください
スリング(子守帯)を、実際に赤ちゃんを抱っこしながら調整すると、不安定な体勢になります。また、テールをいびつな形で引っ張ると、赤ちゃんを不自然な形で固定することがあります。ピースリングのリングは、赤ちゃんを抱っこするとロックされるように調整されているので、抱っこをしたままテールを引っ張ることができません。
間違った例1
肩カバーを広げると二の腕を押さえて血行が悪くなることがあります。
リングを背中にしているとテールを使うことができません。
力まかせに引っ張ると生地を傷めることになります。
袋状にしない!
ポーチ部分の端を狭くしてスリングを袋状にするという間違った使用方法を指導する講習会があると報告されていますが、これは間違いです。スリングは、袋状の抱っこ布ではありません。
密着感とは無関係
一部のメーカーでは、ママの密着感のために抱っこをしながらテールを引いて調整することを薦めていますが、ピースリングでは極めて限定的に調整方法を説明しています。
「首が据わった後のタテ抱っこの時に、赤ちゃんの体重がかからない体勢で、赤ちゃんの肩にかかる布の余った部分のみを、テールで調整する」というものです。
これ以外のケース、つまりヨコ抱っこなどでは、テールを微調整することは薦めていません。
間違った例2
タグ・縫い目を外側にだすと寿命を縮めます。
ポーチをまたがせると布幅の広さを十分に使うことができません。
オールアバウトでの使い方解説
オールアバウト編集によるスリングの使い方のマニュアルです。ピースリングを使用してのご説明ですので、とても分かりやすく表現されているので、ご参考に。
先輩ママからの使い方のアドバイス
「私の場合は、ポーチの内側に右腕を出して、普段のヨコ抱っこをします。つぎに、右腕で赤ちゃんを支えて、あいた手でポーチの布をのばして包むように背中を覆います。片手で赤ちゃんを抱くことができて、ポーチの自然な形をマスターしていれば、この方法が簡単!」
長野県M.K.様
リングを前にして、スリングの輪を左腕に通します。
右腕はそのままで、普段のヨコ抱っこをしてみましょう。
右腕で赤ちゃんを支えたまま、左手でポーチをかぶせていきます。
あいた手で、残りのポーチで赤ちゃんを覆います。
ポーチが自然な形で、抱っこできていたらならok!
これで、簡単にヨコ抱っこが完成しました!